こんにちは、TAFです。毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
私たちは人間によって管理された都市や住宅街に住んでいたとしてもそれは自然の延長にあり、鳥など動物が私たちの住宅の屋根などに訪れることがあります。鳥の鳴き声などは穏やかで心癒されると感じる場合もある一方で、こうした野生動物によって被害が出てしまうこともあります。
今回は住宅の鳥害についてお話します。
■鳥害とは
住宅の鳥害はカラスや鳩、ツバメなどの鳥類の鳴き声による騒音、フンや抜け落ちた羽毛による汚れ、巣作りによる外壁の痛みなどさまざまなものがあります。
カラスやその他の野鳥は仲間とのコミュニケーションや威嚇などのためにかなり大きな鳴き声を出します。
たまに遠方で聞こえる程度ではさほど気にならない方も多いのではないかと思いますが、住宅からかなり近い場所から頻繁に聞こえるとかなりのストレスになってしまいます。
ベランダや住宅の屋根などに長くとまっているとフンなどをされることもあります。鳥類のフンは含まれる塩分や細菌などによって外壁やエアコンの室外機、配管、ソーラーパネルなどを著しく痛ませたり、衛生的にも被害が出てしまいます。
またフン以外の落ちた羽毛なども雑菌やカビなどの発生の温床になり衛生的にも問題があるとともに、雨どいなどに溜まってしまうと詰まりを起こしてしまいます。
ツバメなどに軒下に巣作りなどをされてしまうと巣の周辺の外壁は痛んでしまうとともに、フン被害や鳴き声による騒音被害が発生してしまいます。
■事前に注意が必要なケース
こうした鳥害が起こる時には事前に私たちが気づくことが出来る環境変化が起こっている場合があります。
例えばカラスによる鳥害は住宅街にカラスが増える前兆としては、カラスのエサになるものが増えることが関係していることもあります。地域のごみ収集が指定場所より適切に使用されていない場合や、周囲の開発によって飲食店が増えて来ている場合などにはカラスが住み着いている可能性に注意が必要です。
また近隣の森林などが都市開発で開かれる場合なども、こうした自然に住んでいた野鳥が居場所を求め、住宅街のほうに移動してくることあり、これによって鳥害が起こるケースが多くみられるようです。
■鳥害対策
鳥害対策としては一般的にいくつかのものがあります。
・鳥類がベランダに侵入しないように鳥よけのネットを設置する
・鳥の嫌う匂いを発する忌避剤を置く
・屋根の上やその端、塀の上、室外機の上など鳥がとまることが多く考えられる場所に剣山型のピンを設置する
・ベランダや屋根の上、ソーラーパネルに鳥がとまりにくいようにワイヤーを設置する
・屋根の上などに微弱な電気を流すワイヤーを設置する
忌避剤を置くなどの対策はご自身でも購入し行うことが出来ますが、ネットやワイヤー設置などは設置のための屋根上など高所での作業の必要性がありますので、リフォームなどを依頼できる工務店や鳥害対策専門の業者に相談していただければと思います。
こうした野鳥には学習する知能がありますので、早めに対策をし自分たちの住みにくい場所と認識させることで効果が出やすくなります。
いかがでしたか。
鳥害が起こった場合や起こる前兆がある場合には早めに対策を行うことをお勧めします。
それでは次回コラムもお楽しみに。