こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
今回はリフォーム見積書チェックのポイントについてお話します。
■一式という項目
見積書の項目として細かく書き出す必要がないものなどがまとめられている場合「一式」とされています。
例えば床などのリフォーム工事において、使用する複数の材料費や複数の加工作業費などをまとめて一式とされることがあります。
一式としてまとめられる場合、全体としての金額の把握は容易になりますが、細かい部分の把握が難しくなる場合があります。
しっかりとした打ち合わせの元で、どういった床材を使う、どういった作業を含むものか(張替だけなのか、構造の補強なども含むのか)など内容を把握した上での見積書であればもちろん一式とされていても大丈夫でしょう。
特に複数社から相見積もりをもらい比較する場合、金額の違いのみに目が行きがちですが、どういった作業を伴い、どういった建材を使うものなのか、納得いくものなのか注意を払う必要があります。
細かく把握していない場合、表面的なリフォーム作業だけでなく、構造や強度を考えたしっかりした作業を想定しているのかを知ることが大切です。
単純な金額の比較だけでなく、こうしたことにも目を向けるためにも一式と大きくまとめることが多い見積書には注意が必要です。
■諸経費
諸経費も一式と同じく複数の項目がまとめられたものになります。事前の調査費や資材の運搬費、営業担当の人件費などがここに含まれる場合もあります。リフォーム業者ごとにどういったことをこの項目でまとめているのかそれぞれで異なりますので、安易に金額のみで比較は難しくもあります。
リフォーム全体の20パーセントを諸経費として算出する場合もありますので、トータルで納得いくものであるかという判断になるかと思います。
■有効期限
見積書には有効期限が記載されています。記載された有効期限で契約した場合はその金額で作業が出来るということであるので、有効期限を過ぎると金額に変更がある場合があります。
これは例えば使用する建材が時期によって異なったり、作業を協力して行う専門の職人さんに掛かる経費など、この時期であればこの金額で出来る、ということからの金額です。
特に近年では感染症対策から海外からの物流に影響が出ていることや、同じく国内だけでなく海外の建設ブームによる資材の高騰などでリフォームで使用する資材は大きく変化しています。リフォームの契約が数か月ずれると資材の部分でかなりの金額の違いが起こるということもありますので、見積書の有効期限が過ぎた場合は同じ内容でも金額に変更があるということは頭に置いておいたがよいでしょう。
■記名・押印
基本的なものになりますが、それゆえに改めて注意したいのが見積書に記名・押印がされているかです。
これらがない場合、打ち合わせの営業担当者が仮に出したもので正式なもので改めて見積が出された場合に大きく内容が異なることもあります。最低限のことではありますが、見逃すことのないようにしたいところです。
見積書の細かい項目にはどういったことを一式とするか、細かい項目を提示するかなど、金額以外にもそのリフォーム業者の性格を垣間見ることも出来ます。またわかりずらい内容や用語が使われていることもあります。
大変な手間であるかとは思いますが、気になる部分は積極的に質問をして、しっかりと内容を把握し納得することをお勧めします。
それでは次回のコラムもお楽しみに。