自然災害が起こった際の自宅の被害チェックのポイントについて

こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
季節の変わり目には急な気温の変化や急な天候の変化などが起こることがあります。
近年よくニュースで目にするようになりましたが、大雨による被害や不安定な気候から起こる竜巻、雹(ひょう)の被害など、今年も注目されることもありました。また能登半島での地震のニュースも大きく取り上げられました。
さて、今回はこうした自然災害が起こった際の自宅の被害チェックのポイントについてお話します。

■事前に保険の確認
自然災害で住宅に被害にあってしまうと修理のために大きな費用が必要となってきます。
これらに備え、保険を利用することはいざという時の大きな助けとなります。
こうした保険には大きく火災保険と地震保険があります。台風や水害、竜巻、雹などで被害が出た場合の補償は火災保険の範囲になるかと思います。もちろん保険の契約内容によって変わってきますので、自分が入っている保険がどこまでの補償をしてくれるものなのか、改めて一度事前に確認しておくこともよいかと思います。

■災害に備えるリフォーム補助金
大切な生命を守るため、住宅の天災への備えは国や自治体によってリフォームの補助金が準備されています。
地震の場合はどれくらい地震に対して住宅が耐えることが出来るのかといった耐震診断や、その後の必要な補強のためのリフォーム費用の一部補助金を受けることが出来る制度があります。
水害の場合も、水害予防住宅高床化工事助成金といった水害に対する備えをするための費用への補助金制度があります。
こうした災害に備えるリフォームの補助金はいくつかありますので、いざという時の住宅の被害の軽減、そしてなによりそこに住む大切な自分や家族の安全を守れるように積極的に利用して備えておくことをおすすめします。

■災害後の被害の確認
災害を受け家屋に被害が出たままにしておくと、その後の風雨や次の天災などで住宅の被害が拡大してしまう危険性があります。
水害の場合も汚れを含んだ汚水が床下や壁の内部に入りこむため、見えている部分だけの汚れを落としても、その後カビによる健康被害などにつながることもありますので注意が必要です。
まずは必ず目視での確認、その後必要であればプロによるチェックを受け、適切な補修工事を行うようにしましょう。
自分で一次的なチェックを行う場合、次のような点に気を付けて確認するとよいでしょう。

地震・台風・竜巻の場合
・外壁などに亀裂が起こっていないか
・屋根瓦の落下、破損が起こっていないか
・窓や扉がスムーズに開け閉め出来るか、建物に歪みが起こっていないか
・ブロック塀などに亀裂、歪みが起こっていないか
・ガレージ床などに亀裂、地面からの水の染み出しはないか
・ガスの元栓を閉める、ガス漏れなどしていないか
・水道が使えるか、水道管に亀裂がないか
・電気が使えるか
など

水害の場合、上の地震の基本的な被害確認に加え、
・床下の浸水具合の確認
・窓を開け通気の確保
・感電しないように棒などでブレーカーを落としたのち確認
・エアコンの室外機の状態の確認
など

雹の場合
・屋根瓦に破損はないか
・ベランダ、雨どいに破損はないか
など

■被害が確認された場合
災害後、自分たちの身の安全が確保されたのちにすることは自宅の損害状況の把握です。
外壁に亀裂や屋根に損害などが確認された場合、まずは保険など保証を受けることが出来る状態を作りましょう。
大規模災害などの場合、国や自治体から補修などのための補助金を受けれることもあります。こうした場合テレビのニュースなどで情報が発信されているかと思いますので、申請についての条件などの情報を得るようにします。
保険に入っている場合は保険会社などに確認し、保険による保証を受けるために必要な行動を確認します。 多くの場合、まずは被害状況がわかる住宅の写真を四方から撮影する、といったことが必要になってきます。 すぐに自宅のまわりを元に戻したくなる気持ちもあるかと思いますが、落ち着いて必要な行動とりましょう。
その後、プロの診断や修理のための依頼をし、しっかりとした修理で安全な状態を保つようにしましょう。

また、日ごろから自宅の状態を気にかけ外壁の傷みを確認したり、定期的なプロによる確認、メンテナンスをすることで住宅を長く快適に保つこととともに、いざという時に大切な自身や家族の身の安全の確保になりますのでおすすめします。
では次回のコラムもお楽しみに。