こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
新型コロナウイルス感染拡大予防などの時勢に合わせ、リモートワークやステイホームなど、生活様式に変化が出てきました。
自宅で仕事をしたり、余暇を快適に過ごすために、パソコンやAV機器など、新しく電化製品を導入した方もいるのではないでしょうか。
電化製品が増えたことで、コンセントや電源ケーブル周りに不便さを感じることはありませんか?
今回はこうしたコンセントのリフォームについて紹介したいと思います。
■たこ足配線の使い過ぎに注意
パソコンや電化製品が増えてくると必要になるコンセントの数も増えていきます。
こうした問題を解決しようとすると、家電量販店などで売られている電源タップ(テーブルタップ)を購入してとりあえずコンセントの差込数を増やして終わらせがちです。
もちろんそれで事足りることもあるかと思いますが、この対処法には大きな危険性もあります。
電源タップにはコンセントの差込口がいくつも付いていますので、差込口の数だけ電化製品を使用しがちですが、実は、電源タップには安全に使用するための上限があります。
上限とは、電源タップにつなぐ電化製品のコンセント数ではなく、使用している電化製品全体で利用している電力量で設定されています。
電源タップを使用してコンセントの差込口が増えたとしても、元のコンセントの受け口は1つですので、多くの電化製品を繫いでしまうと、この元のコンセントから多くの電力が使用されることになります。
一般的に1つのコンセントで安全に使用できる定格電力は15A(1500W)とされています。
例えばレンジは1300W程度、炊飯器は500W程度など、ざっくりした目安でもこの2つを電源タップで1つのコンセントに繫いでしまうと定格電力を超えてしまいます。
例えばリビングで見てみるとテレビは200W前後、家庭用ゲーム機は200W、パソコンは200W前後です。
ひとつずつはそれほどでもありませんが、そこに大きな電力を使うドライヤーなどを差してしまうといつのまにか定格電力を超えて危険な使い方をしているという事もあります。
タコ足配線を過剰に利用し続けると火災の元にもなりますので十分注意しましょう。
もう一つの住宅の補強ですが、これは実際に住んでいる私達の命を守ることになります。
地震での倒壊に備えた耐震リフォームや、火事で火がまわらないような防火素材の使用などで、自身を守る備えを考えておく必要があると言えます。
■工事はプロにおまかせ
タコ足配線は、火災の危険性以外にも、部屋の中で複数の電源ケーブルが絡まって見た目が悪かったり、生活している中で足を取られたり、掃除をするときに邪魔に感じることなどあるのではないでしょうか。
こうしたことを解消するためにも、お部屋の使い方が大きく変わった場合などは、コンセントの設置場所のリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。
工事にはコンセントパネルを変更して差込口の数を変更するリフォームや、コンセントの場所を追加・変更するリフォームがあります。
場所を追加・変更する場合は壁の内側で配線をする必要がありますので、場合によっては壁自体にも手を加えることもあります。
また必ず電気工事の免許が必要な作業をなりますので、プロに相談するようにご注意ください。
■契約電力も確認
使用する電化製品が増える場合、配線と合わせて確認しておきたいのが契約しているアンペア数です。
アンペアとは、電気の流れる量の単位のことです。
これは、電力会社との契約内容の確認が必要になります。
アンペア数を上げておくと、一度に多くの電化製品を使用できるようになります。
ご自宅のブレーカーが頻繁に落ちる場合は、一度見直してみるのはいかがでしょうか。
一点、注意事項としては、アンペア数を上げることにより、月々の基本料が上がりますので確認が必要です。
いかがでしたか、快適におうち時間を過ごすためにもコンセントや配線の見直しをしてみるのも非常に有効かと思います。
それでは次回コラムもお楽しみに。