こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
今回はベランダ・バルコニーのリフォームについてのお話しをしていきたいと思います。
■ベランダのリフォームの種類
ベランダをリフォームするケースは目的によっておおよそ次のような場合が多いようです。
・老朽化での補修のためのリフォーム
・防水材のリフォーム
・快適な空間作りのためのリフォーム
・ベランダのサイズを変えるリフォーム
■補修のためのリフォーム
ベランダは住宅の空間でも屋外にあり、雨風や日差しの影響を強く受ける場所になっています。
そのため劣化・痛みやすい場所であるといえます。ベランダの手すり、スチール手すりの塗装し直し、サンシェード、壁などから設置されている物干し台などが劣化しているなどに気づいた場合は補修の安全のためにも補修リフォームを行いましょう。
■防水材のリフォーム
同じく日差しなどによる劣化に特に注意したいのが床の防水機能です。防水機能が落ちてしまっていると住宅本体への影響が出てしまいますので、可能であれば定期的なプロの点検とリフォームをお勧めします。
またベランダでよく使われる工法としてFRP防水工法とウレタン防水工法があります。
・FRP防水工法
FRPとは繊維強化プラスチックのことでFRP防水工法はベランダ床表面にFRPを張り詰めます。
FRPは見た目もすっきりとし耐久性も高いですが、複雑な形状の場合継ぎ目などが設けられる場合もあります。
・ウレタン防水工法
ウレタン防水工法は防水機能のあるウレタン樹脂塗料を塗布する工法です。ウレタン樹脂塗料は柔軟性がありひび割れに強く、複雑な形状の場合でも塗布することができます。
■快適な空間作りのためのリフォーム
ベランダを趣味や憩いの空間として使用する場合、防水機能のある床の表面にウッドパネルやタイルを敷き詰めてデザイン性のあるおしゃれな空間にリフォームするのもよいかと思います。
雰囲気に合わせ手すり部分にウッドフェンスをつけたり、ラティスを設置するとウッドデッキのような空間にすることが出来ます。
また屋根部分をベランダ全体を囲うサンルーフにリフォームすると、またベランダの利用方法も広がるかと思います。
■ベランダのサイズを変えるリフォーム
リフォームに際してベランダの大きさを変えるというもの一つのアイデアです。
ベランダでちょっとしたガーデニングなど趣味をもっと楽しみたいと思われている場合、こちらを検討してみるのもよいでしょう。
しかしベランダ面積の拡張を行う場合気を付けたいことがあります。
1つめは延べ床面積です。建物は土地の面積に対してどれだけの延べ床面積・建設面積を設けてよいのかという建ぺい率が定められています。ベランダが住宅本体の屋根下に収まっている場合、元々の建設面積に含まれます。
またベランダの床が外壁から2mまでの突き出しについては延床面積に含まれません。2mを超えると延床面積としてみなされてしまうため、3階建て住宅など延床面積を広くとっている住宅の場合、注意が必要です。
もし気になる場合はプロに相談してみることをお勧めします。
次に注意したい点として近隣住宅への日照の変化です。拡張したベランダによって近隣の住宅への日照具合が変わってしまうとトラブルになることがありますので、事前にしっかりと確認と理解を得るようにしましょう。
いかがでしたか。
ベランダは屋内とも違う使い方の出来る空間です。快適なリフォームでさらに豊かな自宅生活を送っていただければと思います。
それでは次回コラムもお楽しみに。