アスベストついて

こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
2005年、ニュースなどで大きく取り上げられ話題となったアスベストによる健康被害ですが、それ以前に建築された住宅にはアスベストを含む建材が使われている場合もあり、注意が必要です。
今回はアスベストついてお話したいと思います。

■アスベストの健康被害
アスベストは石綿（せきめん、いしわた）と言われます。
繊維が極めて細かいため、空気中に飛散すると人が吸い込んでしまう恐れがあります。
吸い込むと肺を覆う胸膜にささり、20～40年という長い潜伏期間の後、肺がんや中皮腫を発症し死亡に繋がる、静かな時限爆弾と言われています。

■アスベストが使われている場所
アスベストは繊維状で引っ張る力に強く、耐熱性、耐摩耗性などに優れているため、鉄骨等の耐火被覆材や吸音・結露防止、天井や壁、床材、外装材、屋根材として使われていました。
住宅でも天井の石膏パネルや屋根下などに微量に含まれている場合があります。

■アスベストが使われていた時期
おおよそ1950年代ごろから高度成長期には広くアスベストが使われていました。
健康への被害は広く知られてはいなかったものの懸念はされており、1975年以降、数回にわたり含有量などについて規制がされていました。
2005年、アスベストが使われていた工場の周辺で多くの健康被害が確認され、大きくニュースとして取り上げられたことを機に、2006年全面的に使用が禁止されました。
そのため、2006年以前に建てられた住宅の石膏ボードなどにはごくわずかにアスベストが含まれていることがあります。

■老朽化や撤去時には注意
アスベストが含まれる石膏ボードや壁材は撤去時の破壊に伴って空気中に飛散する可能性があります。
その場合、撤去時などに飛散しないような処置が求められています。
そのため、今後は古い住宅の場合、建材にアスベストが含まれていないかの調査、含まれていた場合は必要な処置をすることで撤去費用が膨らむ可能性もあるため、注意が必要となるかと思います。

いかがでしたか？
老朽化した住宅は倒壊や災害時の安全性だけでなく、健康な生活にも影響がある場合があります。
しっかりとしたメンテナンスとリフォームで安全な住宅を保つことをおすすめします。
それでは次回コラムもお楽しみに。