こんにちは、TAFです。毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
最近は環境問題や光熱費の負担などから、いかに効率よく住宅内の快適な環境を保てるかへの注目が高まってきています。
今回はそうした快適な室内温度を保つのに重要な、窓・サッシのリフォームについてお話します。
■サッシとは
サッシとは窓を建物にとりつける枠と窓そのものをまとめて呼ばれています。
多くの場合その素材は、木や鉄、アルミ、最近では樹脂製のものなどがあります。
これまではアルミ製のサッシは安価で耐久性が高く広く使われてきましたが、近年では材質、性能も上がってきたことから樹脂製のものも多く見られるようになってきました。
■アルミサッシの特徴
上でも触れたようにアルミ製のサッシは安価で耐久性が高く、重量も軽いため使用感もよいという特徴があります。
マイナスな面としては熱伝導しやすいため窓辺は外気の温度の影響を受けやすく、結露がつきやすいということがあります。
使用する環境などにもよりますが、アルミ製のものはおおよそ耐久年数は30~50年程度はあるとされています。
表面をコーティングする塗装面が経年やほこりなどの付着で劣化すると、中のアルミも腐食してきます。
アルミが腐食すると表面に白く粉をふいたような状態になります。こうした状態になった場合、この表面の腐食した部分を削り取り、腐食防止のコーティング剤を塗ることによって簡単な補修をすることは出来ます。
■木製サッシの特徴
木枠の窓というと古い建築物で使われているところを想像してしまいますが、近年のデザイン性の高い住宅でも使われることも多くあります。
木製サッシは温かみのある部屋の雰囲気を作れるだけでなく、保温性に優れているといったメリットもあります。
マイナスな面としては加工も容易なアルミサッシと比べると価格が高いということ、カビなどで傷んでしまわないように5年に1度程度を目安に素材の保護のために塗装が必要になることなどがあります。
コーティングの塗装などが経年で弱くなると雨などの水分によって傷んでしまうため、枠部分が木製、建物本体に取り付けるためのレーン部分はアルミ製といった組み合わせで使われることもあります。
■樹脂サッシの特徴
樹脂サッシは耐久性が低く思われがちですが、こちらもアルミ製のものと同じく30~50年程度とされています。
もちろん使用される環境などで異なる部分もありますが、けっして耐久年数はそこまで低くはありません。
また保温性も高く結露しにくい特徴があります。
マイナスな面としては価格がやや高いということ、紫外線に弱いため環境によっては耐久年数の幅はあるようです。
■歪みを感じる場合
建物の構造上窓の部分は壁に穴が開いたような形になっているため、長年で溜まってくる建物の歪みや地震など建物にかかった負荷によって歪みがわかりやすく現れます。そしてその歪みのために窓の開閉がスムーズに行えないことを感じることがあります。
ほんのわずかな歪み程度であれば、窓の下にある戸車のねじを自分で調整することで対応することも出来ます。
調整が難しいと思われる場合は、専門のサッシ業者に修理を依頼するほうがよいでしょう。
歪みが大きい場合、窓の開閉のスムーズさの問題だけでなく、しっかりと隙間なく窓が閉まらない状態になっていることもあります。
こうした場合は修理を依頼することで窓枠にスペーサーを取り付ける工事をするなど対応してもらえることも出来ます。
特に地震などの揺れを受けたあとの住宅ではこうした歪みや隙間が現れやすくなります。
■補助金を利用しリフォーム
またサッシ自体の経年による劣化も感じる場合には交換などで窓リフォームをすることもおすすめです。
光熱費の削減などによる環境負荷を考える取り組みとして保温性の高い二重窓などへのリフォームでは補助金制度が利用できる場合があります。
せっかくですので、新しく窓をリフォームする際にはこうした機能性の向上とお得な制度を利用してみるのもよいでしょう。
それでは次回コラムもお楽しみに。