こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
8月も終わりが近づき、台風が発生しやすいシーズンとなりました。今年は全国的に線状降水帯などによる豪雨もあり、天候への警戒をされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの時期気になる台風の時期に出来る簡単な備えについてお話します。
■台風による住宅の被害への備え
台風の直前にも出来る簡単な備えとしては以下のようなものがあります。
・ベランダ、庭など屋外に置いているものの片付け
台風の強風で植木鉢など屋外に置いているものが倒れたり飛んでいったりすると自宅や周囲に被害を及ぼしてしまいます。台風の直前には必ず外壁に寄せる、飛ばないように固定する、玄関などの屋内に移動させるようにしましょう。
・側溝・排水溝の掃除
住宅の周り、庭で使う水道の排水溝などがごみや落ち葉などで詰まり、排水が出来ない状態になっていないか確認しましょう。
・窓ガラスの飛散の防止
台風で飛んできたものが窓ガラスに当たって割れてしまうと、雨風が室内に入り床を傷めることになるとともに、割れたガラスの飛散でケガをしてしまいます。台風直前には雨戸がある窓の場合は雨戸を閉める、窓ガラスに養生テープを張って割れた場合に飛散しないようにする、カーテンを閉めるなどの対策をしましょう。
■台風後の確認
台風が去った後には以下のような箇所を確認しておきましょう。
・屋外のに置いていたものが飛んでいないか
植木鉢など外に置いているものが飛んだり倒れたりしていないか確認します。またこうしたものによって外壁などに傷がついていないかも合わせて確認します。
・側溝・排水溝が詰まっていないか
台風の風雨で流れてきたもので排水溝が詰まったままにしておくと、次の雨の際などに被害に繋がってしまいます。
必ず確認をし、必要ならば掃除をするようにします。
・外壁、瓦、雨どい、雨戸に破損はないか
火災保険などに入っている場合、破損個所を発見したらまずは状況を確認出来る写真を撮影するなど、必要な確認がとれるようにすることを忘れずに行います。
屋根や瓦・外壁、雨どいなどに破損があった場合、リフォームや住宅の修理を頼める業者に相談をしましょう。
普段から点検などを依頼している業者さんがいると勝手もわかってもらえているため、対応がスムーズに行えます。
・雨漏り・浸水している場所はないか
雨漏りが確認された場合、屋根や外壁に破損や歪みが出ていることが考えられます。そのままにしておくと次の雨の際などにどんどん住宅を傷めてしまうことになります。室内の天井から雨漏りが確認された場合、屋根裏などかなりの被害が出た後ということになりますので、多少の雨漏りなので、というふうに軽く判断をしてしまわないほうがよいでしょう。少しでも気になる箇所があればプロによる確認をしてもらうことをおすすめします。
床下・床上に浸水が確認された場合、排水や水のふき取りだけでは不十分な場合があります。床下の空間や壁の内側の断熱材などに残った水分がカビの原因になりますので注意が必要です。
・窓ガラスが割れていないか
窓ガラスが割れてしまった場合、まずは割れたガラスでケガをしてしまわないように注意が必要です。
大きなものは軍手などを付け、小さなものはほうきやちり取りで安全に取り除きます。その後取り除ききれていない破片に十分気を付けながらモップなどを使って水分をふき取ります。
・ソーラーパネルを設置している場合破損はないか、正常に機能しているか
ソーラーパネルやその送電経由に不具合がわかった場合は感電のおそれがありますので、自己の判断では手を触れないようにすることが無難です。確認が必要な場合は通電しないゴム手袋などが必須です。
■普段からの備え・事前の備え
・外壁、瓦、雨どい、雨戸の点検
・屋根上のソーラーパネルがしっかり固定されているか確認
住宅は日々強い日差しや風雨にさらされています。建ててから年数の経過した住宅は必ずこの影響を長い時間受けていますので、台風シーズンに入る前と限らず定期的な確認とメンテナンスが必要です。自分たちで出来る目視などによる確認はもちろん、プロによるしっかりとした定期的な確認とメンテナンスを続けることで、家を長く、そして安全に保つことが出来ます。
もちろんこの他にも私たち自身の安全を守るために日頃から停電、水道・ガスの停止などへ備え、非常食などの備蓄、台風情報の収集、避難準備なども大切です。
それでは次回のコラムもお楽しみに。