こんにちはTAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
みなさまの生活の中で少しでもお役に立てますと幸いです。
今回は水害による浸水被害のリフォーム・修理についてです。
【急な洪水が起きた場合】
洪水によって浸水の恐れが高まった時、まずは出来ることから対策を試みてみましょう。
床下への浸水が起こってしまった場合、思っている以上に修理のための負担が必要となってしまいます。
土のうなどを普段から準備しておくことは難しいですが、ゴミ袋に水を入れて作る水のうにより、簡易な浸水対策とすることが出来ます。
また洪水はいっしょにゴミや木の枝を含んで流れてくる場合があります。
簡易につくった水のうがやぶれてしまわないようにダンボールに水のうを詰める合わせ技を使うなどで応急的な対策になる場合があります。
【床上、床下浸水の違い】
床上浸水とは住宅の床部分より上まで洪水が浸入し、家屋に被害が出る状況のことをいいます。
逆に床下浸水は床部分まで届かない浸水被害のことをいいます。
【床下浸水でもリフォーム・修理は必要】
日本の一般的な住宅の場合、気候の関係から床下に換気口があるつくりの場合が多いかと思います。
床下浸水対策がとられていない場合、床上浸水にみたさない床下浸水の場合でも、浸水被害が起こった場合、床下のメンテナンスが必要になります。
洪水で流れ込む水は、土砂や木片などのごみ、あふれた下水などを含む汚水になります。
その為単純に自然乾燥を待てば大丈夫、というものではありません。
こうした汚水による浸水後は匂いやカビや菌の繁殖、床下の柱の劣化による家屋全体を危険な状態にしてしまうなどの被害にもつながるため、床の一部を剥いで、しっかりした土砂やごみの除去、殺菌消毒などを行うようにしましょう。
【床上浸水は壁の中のリフォーム・修理も】
床上までの浸水被害が出てしまった場合、床の張り直しだけではなく、壁の張替も必要になります。
家の壁は内壁と外壁の間に保温材が充てんされています。
この保温材が汚水を吸っている場合があり、これをそのままにしておくと匂いの発生だけでなく、カビの原因となり、健康被害を及ぼすこととなります。
家屋の保険などでは床上浸水は一部損壊の判定がおりることが一般的ですので、しっかりとしたリフォーム・修理を行いましょう。
【コンセントなど電気配線も確認】
コンセントなどの電気配線は漏電防止のために水害によって使えなくなるようなつくりにはなっていませんので、水害後もそのまま使える場合も多いですが、汚水によってゴミがついている場合が多く、そのまま使い続けることで火災などの原因となってしまうことがあります。
あくまで水害時の漏電などの対策の効果によって故障していないだけと割り切って、浸水が起こった場合は必ず電気配線の点検を行うようにしましょう。
いかがでしたか?
水害に限らず天災は思いがけないタイミングで起こります。
対策とともに被害を受けた場合の対処法も知っておきたいですね。
また次回のTAFコラムもお楽しみに。