こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
9月1日は防災の日です。近年豪雨による水害や大きな地震など大規模災害が多発しています。
そうした災害への備えの一つとして、今回は住宅の耐震化についてお話したいと思います。
■住んでいる地域の地盤の強さを把握しよう
まずは簡単に自分が住んでいる地域の地盤がどの程度の強さであるかを把握してみましょう。
インターネットなどで検索するとおおよその情報を知ることが出来るサービスが見つかりますので、まずはそうしたサービスを利用してみるとよいでしょう。
あくまでインターネット上の無料の情報ですのであてにしすぎないように注意も必要です。
■耐震状態を把握しよう
次に耐震性を知る簡単な基準の一つとしていつごろに建てられた建物かによって、どれくらい地震対策がとられているかを判断する方法があります。
まずは一番古い耐震基準として1950年に「建築基準法」が制定され、その後いくつかの大規模な地震・震災を経て基準も見直されてきました。
大きく基準が見直されたのは1981年の「新耐震基準」です。
この耐震基準見直しにより震度6~7の大地震が起こっても建物が倒壊しないような耐震強度が義務付けされました。
その後も阪神大震災を受け2000年に大きな基準の改正がありました。
耐震基準についてはこれ以外にも細かな改正が行われており、例えば2006年の姉歯耐震偽装事件などを経て申請の厳格化が義務付けられたりしています。
いくつかの基準見直しの転機ごとに耐震基準は高くなり、建物の耐震性も高くなっていると言えると思います。
大きく1981年以降、2000年以降、2006年以降などポイントはありますが、どれくらい古い建物なのかによって耐震性とリフォームの必要性を考えて見るのもいいかと思います。
■耐震診断を依頼する
しっかりとした耐震性を知るには耐震診断を行える業者に依頼することです。
耐震診断は最新の建築基準法に照らし合わせ、建物外観の状況、設計図面や修繕履歴、柱や壁の断面積、鉄筋の状況などから判断します。
調査費用は建物の構造や延床面積などにより変わりますが、一般的な住宅で20万円~程度かかります。
しかし自治体などにより補助金制度もある場合もありますので、上のような自己診断で不安がある場合、補助金などを利用し、耐震診断を受けて見るのもよいのではないでしょうか。
■耐震化リフォームを検討
耐震リフォームは柱や壁などの強度を上げることで補強材を入れることをいいます。
その他地震に対してもリフォームとしてダンパーなどを設置したり、建物の基礎部分自体を地面から切り離し、間に免震構造を設置することで地震の揺れ自体を吸収し地震に強くするリフォームなどもあります。
後者は大幅なリフォーム工事となるため費用も大きくなります。
地域的な部分など総合的に考慮して地震に対してのリフォーム方法を選択するといいかと思います。
いかがでしたか?
耐震リフォームは壁や柱に大きく手を加えるリフォーム工事となりますので、その他の室内・外のリフォームと合わせて検討してみるのもよいでしょう。