こんにちは、TAFです。
毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
今回はシックハウス症候群についてお話したいと思います。
■シックハウス症候群とは
シックハウス症候群とは、建物の建材や防虫剤、家具などに使われている化学物質、ダニやカビなどにより倦怠感やめまい、頭痛、湿疹、のどの痛みなどさまざまな体調不良の症状を起こしてしまうことの総称です。
新築の家やリフォーム直後、新しく買った家具などによって起こることもあります。
■シックハウス症候群が発症しないためには
家の建材・接着剤に使われているホルムアルデヒドやその他の化学物質によりシックハウスの症状が出てしまうことがあります。
建築基準法の改正により2003年以降建築材では有害な化学物質の使用が制限され、2008年には床下などの防虫剤への有害物質の使用が制限されたことで、かなりシックハウス対策は進みましたが、それ以前に建てられた建物やリフォームされた建物への引っ越しの機会がある場合は気をつけましょう。
また家具からも症状が出てしまうことがあります。症状が出やすい、または過去に症状が出たことがある方は新しく家具を購入する際も注意が必要です。
■症状が出てしまった場合の対策は
シックハウスの症状が出てしまった場合の一番の対策は「換気」とされています。
近年の建築物はエアコンなどの温度調整をしやすくするために機密性が高くなっているため、室内に化学物質がこもりやすくなっています。
これはしっかりと換気することで随分軽減されることが分かっています。
意識的な窓あけによる換気によっても対策はできますが、換気ファンの設置や吸気口と排気口を設計したフォームを行うことによる換気でも改善が望めます。
法改正前の建材が使われていることが分かっている場合、その部分をリフォームにより安全な建材に取り変えることも有効でしょう。
その他カビや空気中の微生物、防虫剤や室内香料に過敏に反応してしまうことからも発症する場合もあります。
しっかりしたカビ対策、強い化学物質の防虫剤から自然由来の防虫剤への使用の切り替えなども対策となります。
室内の換気状態や室内のホルムアルデヒドなどの数値は工務店へ相談することにより、数値計測できる場合もあります。
生活習慣の管理としっかりとした換気が出来る健康な家で快適に過ごせるように今一度見直してみることをおすすめします。