こんにちは、TAFです。毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
戸建て住宅にお住まいで自家用車を所持されている方の場合、雨の多いこの時期などはマイカーの保護や乗り降り時に屋根のある車庫があると心強いかと思います。
今回はカーポートやガレージを考える際のポイントについてお話します。
■カーポートとガレージの違い
カーポートとガレージはどちらも基本的には庭など敷地内に車両を停める設備です。しかし形状や作りの違いからそれぞれにメリットやデメリットがあり、また設置の際に気を付けたいポイントもあります。
まずは簡単にカーポートとガレージと違いですが、カーポートは屋根とそれをささえる柱で出来た簡易的なつくりの車庫、ガレージは屋根や壁、シャッターなどで囲まれたカーポートよりもしっかりした車庫を指し区別されます。
またカーポートには柱のレイアウトの違いからいくつか種類がありますが、それについても下で説明します。
■それぞれのメリット・デメリット
・カーポートのメリット
カーポートとガレージそれぞれどちらも屋根があるため、雨などの悪天候時の車両からの乗り降り時便利という点はあります。
カーポートのメリットはガレージより簡易な作りのためまずはその設置費用を安く抑えることが出来るということがメリットかと思います。
またガレージと比べたメリットとしては壁などの日差しを遮へいする部分が少ない分、住宅部分の前などに設置することで暗くなりすぎないということがあります。屋根部分も半透明な素材が利用されているものが多く、圧迫感が少なく開放感があることもメリットです。
・カーポートのデメリット
しかしながらカーポートの場合、側面は屋根を支える柱だけの構造のものが多く、車両を紫外線などからしっかりと守ることは難しい作りとなっています。
また横降りの大雨や台風時の細かい飛散物から車両を守る機能もほとんど期待できないでしょう。
・ガレージのメリット
ガレージはカーポートと比べ、側面に壁やシャッターなどがありしっかりとした建物となっています。
そのため日照や台風時の飛散物からしっかりと車両を守ることが出来ます。
また車両盗難などに対しての対策にもなります。
その他にもサイズにもよりますが、簡単な物置のような使い方が出来るスペースを取ることが出来る場合もあります。
・ガレージのデメリット
ガレージのデメリットとしてはカーポートと比べ、設置するための費用がかかることが言えるでしょう。
またしっかりした作りのため、庭やがガレージ付近の窓からの日照をさえぎり暗く感じたり、圧迫感を感じることがあります。
また車両の出し入れの際もカーポートよりも接触などに気を使う必要が出てきます。
■カーポートの種類による注意点
カーポートの種類として、屋根の端の四方(またはその間)に柱がある「両支持」タイプのもの、片面のみに柱のある「片流れ」、2台停めの中央に柱がある「Y合掌」などいくつかの形状があります。
両支持タイプのものは片流れやY合掌のものに比べ剛性が高くなっています。
片流れなどの片方にのみ柱があるタイプの場合メリットとしては両端を柱で囲われていないため圧迫感が少なく、車両の出し入れも容易なことがありますが、デメリットとして大雪などが降る地域では屋根に積もった重みに弱く、耐えきれずつぶれてしまう事があります。
いずれのものも耐荷重が設定されていることがありますので、購入・設置の際にはこの点にも注意が必要です。
■建ぺい率に注意
建ぺい率とは敷地内に上から見てどれだけの広さの建物が建てられるかということを定めたものになります。
これは防火上や住宅環境の点から周辺の敷地の建物と密になり過ぎないように定められています。
建ぺい率は住宅部分の建物だけでなくカーポートやガレージも含まれますので住宅の広さとのバランスを考えたカーポートやガレージ選びが必要になります。
また建ぺい率は開放性を有する建築であると一部面積として計算される条件が緩和されます。
購入、設置の際にはなじみの工務店などプロに相談してみることをお勧めします。
いかがでしたか。
それでは次回コラムもお楽しみに。