こんにちは、TAFです。毎月1回暮らしや住まいに関するコラムを掲載していきます。
さて新しく住宅を建てる場所を探す際に、学校や職場などからの距離や交通手段などの面から土地を探すといったこと以外にも、周辺の景観や環境が気に入ったからという理由で宅地を選ぶ方も多くいらっしゃるかと思います。
そうした場合に気にかける必要があるのがそうした景観を守るために定められいるルールです。
今回はこうした景観条例について簡単にお話します。
■景観条例とは
景観条例とは美しい町並み・良好な都市景観を形成し保全するため、地方自治体が制定している条例(罰則がある地方自治体が定めるルール)のことです。
それぞれの自治体が各々の地域にあった内容で定めているため、全国で一律の内容ではありません。
■歴史ある街並みやニュータウンの景観保護
例えば景観条例として有名なもので京都の景観条例では、京都らしい古都の街並みを守るために屋根材や色、屋根の角度まで定められています。
こうした景観条例があり、それが守られることで美しい街の雰囲気を保つことが出来ているという訳です。
そのため、美しい街並みや雰囲気を気に入り、こうした地域に新たに家を建てて住もうを思う場合、こうした条例を守る必要があります。
奇抜な目を引くデザインや街の雰囲気に合わないがこれが私の好みのデザインである、といった嗜好がある場合は特に、条例の範囲内に収まるものなのかを確認する必要があります。
住宅を建てる場合の選択肢としてニュータウンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ニュータウンは「過密化対策として郊外に建設された新しい市街地」です。高度成長期以降に全国的に計画され交通の便なども考慮され住みやすく比較的購入費用も負担の少ない住宅地として整備されています。
ニュータウンはハウスメーカーなどが開発運営しているものや、市町村や自治体などが開発したものなど様々です。
こうしたニュータウンにも景観を守るための景観法に基づき景観計画が立てられ管理組合などによりこれらが守られています。例えば閑静な緑との共存をテーマとして計画されたニュータウンなどでは庭造りのルールなどが定められていたりと住宅を建てる上でのルールがあり、その住民はそれらをお互いに守ることで美観が保たれています。
そのニュータウンの雰囲気に惹かれてその場所を選ぶ場合、こうした守らなければならないルールがある場合も多いので、事前に確認もするようにしなくてはなりません。
いかがでしたか。
新築、リノベーションなどで住宅を手に入れる場合、引っ越し先の情報で知っておくことの一つとして今回は景観条例についてお話させていただきました。
これ以外にも宅地には注意する必要があることがいくつもあります。
気になる場合は住宅の購入の際には不動産と購入と住宅の建築の相談を同時にすすめることでトラブル回避につながり、希望の住宅を手に入れることが出来るのではと思います。
それでは次回コラムもお楽しみに。